RIAノーボスチ: ドイツ当局は強要型ウイルス BadRabbit による国内被害はないとの見解を示した(BadRabbit サイバー攻撃のまとめ 14)

元記事: В Германии заявили, что вирус-вымогатель BadRabbit не затронул страну
BadRabbit サイバー攻撃のまとめ(ロシア語)
Wikipedia: RIAノーボスチ(РИА Новости)とは?

ベルリン 2017/10/25 - RIAノーボスチ ドイツ情報セキュリティ庁(BSI: ドイツ連邦政府におけるコンピュータと通信のセキュリティ担当部門)は強要型ウイルス BadRabbit による被害は確認できないと、当局代表者は RIA ノーボスチに伝えました。 以前、"カスペルスキー研究所" は、世界でおよそ 200 箇所で暗号化ウイルスの BadRabbit によるサイバー攻撃が認められ、この多くがロシアであると発表しました。そのほかに、研究所のデータによると、サイバー攻撃はロシア以外のウクライナ、トルコ、ドイツで見受けられました。

"ドイツ情報セキュリティ庁は強要型ウイルスである Diskcoder または BadRabbit で引き起こされるサイバー攻撃の波を注視しています。手持ちの情報によれば、企業への攻撃はロシアかウクライナ内かです。ドイツ情報セキュリティ庁はいまのところ、ドイツ国内でウイルスによる被害があったことは認められない" と、当局の代表は答えました。

代表によると、新しいウイルスに起因する攻撃の広がりは、WannaCry または NotPetya のような巨大な攻撃との比較にはならないそうです。

火曜日に、キエフの地下鉄と、オデッサ空港は自身の決済と情報システムへのハッカー攻撃について言及しました。”インターファックス” 通信社サンクトペテルブルグ”フォンタンカ” 出版社もまた BadRabbit と専門家により命名された暗号化ウイルスによる攻撃を受けたと伝えました。犯人はファイルの復号の身代金として0.05 ビットコイン(現在のレートで283 US ドル)を要求しています。ウイルスの拡散は、専門家によると、感染したマスコミから生じたとのことです。

サイバー攻撃の予防と分析を行う Group-IB 社のゼネラルマネージャーであるイリア・サチコフが RIAノーボスチに伝えたところによると、ウイルスはロシアの主要 20 銀行にも攻撃を仕掛けましたが、不成功に終わっているとのことです。

訳: YAMAMOTO Takashi 日本ウラジオストク協会理事